栽培面積 3.91ha。土壌は砂利質、粘土を含む砂利質。メルロー55%、カベルネ・ソーヴィニョン45%。
収量 29hl/ha。平均樹齢 20年。栽培密度8,000本/ha。手摘み。
醗酵はステンレスタンクとセメントタンクの併用。樽熟成 12~18 ヶ月 (新樽:50%)。平均年産6400本。
ダークチェリーの様な黒い果実の皮の色がたっぷり。
スミレを思わす上品な花の香りには、思いのほか深みがある。美しいうっとりする香り。パリ左岸のステキな小路の風景が目の前の思い浮かぶような、都会的でフランス的な第一印象。
プラムなどの程よく熟した黒系果実が主体で、たっぷりとした果実味とフィネス。シルクのように細かいタンニン。柔らかい口当たりに暖炉を思わせる煙のニュアンスが重なり、全体的にやさしい味わいへと感じさせてくれる。 十分なタンニン分にナツメグなどのエピスやミントなどのハ-ブ香。まったく出すぎていない樽の香りが重なる。やさしい味わいの中に、深み、奥行きを感じる。スルスルと口中をすべり、のど越しは流麗。気持ちまで優しくしてくれるような、そんな味わいのワインかと考える。
☆NOUT(ヌー)とは、古代エジプト神話の天空の女神という意味。
☆2010 年のヴィンテージからビオ・ディナミ製法を取り入れる。(2010 年NOUT初ヴィンテージ)