ショレイというと、日本のワイン本ではだいたい取るに足らないようなことが書いてありますね。国道74号線の内側に畑があるからでしょう。確かに畑は水はけはあまり良くないです。平坦で粘土質です。でもねえ、やはりワインは造り手さん次第です。このブルゴーニュでも今では少なくなってしまった、頑固なヴィニュロン、ゲさんが造るとこうもおいしくなるのかという逸品に仕上がります。明るいベリーの香り。ハツラツとした果実味のなかに、清涼感のある香りと、ゆっくりと広がる旨みがあります。かみごたえがじわじわとやってきて、余韻を充分楽しんでこそのフランソワ・ゲのワインです。